2021.01.25

浦和サポに土下座した清水の守護神。今も愛され続ける「クモ男」

  • 津金壱郎●文 text by Tsugane Ichiro
  • photo by Getty Images

 引退後のシジマールは、日本でさまざまなカテゴリーの指導ポストを歴任してきた。

 2003年4月から2006年3月までは静岡にある国際開洋第一高(現・菊川南陵高)でサッカー部監督兼職員を務め、2007年からは大阪学院大で特別GKコーチに就任。指導者としての経験を積むと、2009年〜2012年は柏レイソルで、2013年〜2014年はヴィッセル神戸でGKコーチを担った。その後、浜松開誠館高やタイ・プレミアリーグのタイ・ポートFCでも同職を歴任し、2017年からはJ3の藤枝MYFCのコーチを務めている。

 藤枝MYFCのコーチ就任1年目の開幕直後はチームのGKが手薄になったことで、54歳のシジマールが選手登録されて一時的に現役復帰となったことが話題となった。「もしも」に備えた約1カ月ほどの現役生活は、背番号44のユニフォームで1試合ベンチ入りしたものの、幸か不幸か出番は訪れずに終わっている。

◆CMにも登場した人気者ブラジル人FW。親子2代で鹿島に所属>>

「静岡のチームには特別の思いがある。自分より優れたGKを育てたい」

 これは藤枝MYFCのコーチ就任会見の際のシジマールの意気込みだが、こうした浪花節があるからこそ、シジマールは現役引退後も長く日本で必要とされているのだろう。

関連記事