独自選考のJリーグ年間MVPと新人賞発表。川崎勢を抑えて選ばれたのは? (5ページ目)
今季J1は、20歳前後の若手選手の活躍が数多く見られた橋岡大樹は攻守両面で成長している
中山 淳(サッカージャーナリスト)
1位 橋岡大樹(浦和レッズ)
2位 沖悠哉(鹿島アントラーズ)
3位 瀬古歩夢(セレッソ大阪)
レギュラーメンバーの見極めにシーズンの半分以上の時間を費やした浦和にあって、唯一シーズンを通してスタメンをキープし、安定したプレーをつづけた橋岡をベストに選出。スピードを生かした攻撃参加とクロス、90分走りつづけるスタミナとボール奪取能力など、攻守両面において能力の高いDFに成長している印象だ。
2位は、8月から鹿島の正GKに君臨する沖悠哉。鹿島というクラブにおいて、21歳にしてクォン・スンテや曽ヶ端準をサブに押しやったこと自体が快挙と言える。ビルドアップ能力を含め、来季以降も楽しみなGKだ。
3位の瀬古は、マテイ・ヨニッチの相棒としてC大阪の堅守を支えた点を評価。ポテンシャルが高いだけに、安定感が増せばリーグ屈指のCBに成長できるはずだ。
非常にクレバーなプレーをする成瀬竣平
浅田真樹(スポーツライター)
1位 成瀬竣平(名古屋グランパス)
2位 瀬古歩夢(セレッソ大阪)
3位 沖悠哉(鹿島アントラーズ)
今季J1は20歳前後の若手選手が数多く活躍しており、そのなかから3人だけを選ぶのは難しいが、まだ19歳という年齢と、今季が実質的なデビューシーズンだった新鮮さを加味して、成瀬竣平を1位とした。
体は小さいが、プレーは非常にクレバーで、今季引退した内田篤人を思わせるタイプの右SB。シーズンを通じて上位を争った名古屋で主力を努めたことも、高い評価に値する。
つづく2位は瀬古歩夢。まだまだ粗削りではあるが、CBとしてのスケールの大きさを感じさせる。左右両足を過不足なく扱える技術の高さも魅力だ。
そして、最後はGKの沖悠哉。今季台頭した若手GKのなかでも、安定して高水準のパフォーマンスを披露した。シュートセーブはもちろん、足元の技術にも優れ、序盤戦で出遅れた鹿島の巻き返しに力を発揮した。
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