2020.11.17

歴代J2得点王の実力を比べてみた。
最もステップアップしたのは誰か?

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by AFLO

 1999年にスタートしたJ2リーグは、今年で22シーズン目を数える。J2最大の見どころは、当然ながら「どのチームがJ1に昇格する権利を手にするのか?」という点になるが、もうひとつ無視できない注目ポイントがある。

 それは「誰がJ2の得点王に輝くのか?」という点だ。

群を抜くスピードでゴールを量産した札幌のエメルソン「得点王を擁するチームは昇格の確率が高い」とは、以前から度々指摘されてきた、いわば勝利の方程式。実際、あらためて過去21シーズンの得点王を見てみると、J2では"反則級"ともいえるレベルの選手が昇格の原動力になっていることがわかる。

 たとえば、これまでJ2得点王に輝いた7人の日本人選手は豪華絢爛。

 1999年に栄えある初代J2得点王を手にした神野卓哉(大分トリニータ)をはじめ、2008年の佐藤寿人(サンフレッチェ広島)、2009年の香川真司(セレッソ大阪)、2010年のハーフナー・マイク(ヴァンフォーレ甲府)、2011年の豊田陽平(サガン鳥栖)、2014年の大黒将志(京都サンガF.C.)、そして2018年の大前元紀(大宮アルディージャ)といった面々だ。

 とりわけ香川は、昇格後の2010年にJ1で11試合7ゴールをマークし、シーズン途中でドイツのドルトムントに旅立った日本サッカー界屈指のビッグネーム。それ以外の選手もJ1で実績を残している実力者ばかりで、しかも全員が日本代表経験者だ。

 ちなみに初代J2得点王の神野は、国際Aマッチの出場こそないものの、横浜マリノス時代にハンス・オフト日本代表監督に招集された経験を持つ快速ウインガーで、1992年バルセロナ五輪のアジア予選では日の丸をつけてプレー。ヴィッセル神戸、FC東京時代にもJ1で活躍したオールドファンにはお馴染みの選手だ。

 一方、半数以上を占める外国人選手のJ2得点王は、さらに豪華さを増す。

 2000年からは8シーズン連続で外国人選手が得点王に輝いているが、その顔ぶれはエメルソン(コンサドーレ札幌)、マルコス(ベガルタ仙台)、マルクス(アルビレックス新潟)、ジュニーニョ(川崎フロンターレ)、パウリーニョ(京都パープルサンガ)、ボルジェス(ベガルタ仙台)、フッキ(東京ヴェルディ)と、いずれもJリーグ史上屈指の助っ人に数えられる面々だ。