2020.09.22

オリジナル10で最も優勝が遠い…。
清水エスパルスはなぜ優勝できないのか

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • photo by AFLO

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 1993年の開幕時からJリーグに参戦する10チームは、俗に"オリジナル10"と呼ばれている。横浜フリューゲルスが横浜マリノスに統合されたことで現在は9チームとなっているが、それぞれのチームには初期メンバーとしてのプライドが備わるだろう。

 開幕から27年が経過し、J2に降格経験がないのは鹿島アントラーズと横浜F・マリノスの2チームのみとなった。最多8度の優勝を誇るアントラーズと、4回で2位のF・マリノス。この両チームがこれまでのJリーグを牽引してきたことは間違いない。

近年は低迷を続けている清水エスパルス 一方、9チームのうち、いまだJ1リーグ優勝経験のないチームがふたつある。ジェフユナイテッド市原(現千葉)と清水エスパルスだ。前者はすっかりJ2生活にはまっており、後者も低空飛行が続いている。

 リーグだけでなく、天皇杯とJリーグカップも合わせた3冠で見ても、オリジナル10でもっとも優勝から遠ざかっているのはエスパルスだ。ジェフは2005年と2006年にヤマザキナビスコカップ(現ルヴァンカップ)を制しているが、エスパルスは2001年の天皇杯優勝以降、19年もの間、歓喜の美酒を味わってはいない。

 エスパルスの歴史を振り返れば、"惜しい"という言葉が当てはまるだろう。開幕イヤーの1993年は、ニコスシリーズ(2ndステージ)でヴェルディ川崎(現東京ヴェルディ)に次いで2位。翌1994年のサントリーシリーズ(1stステージ)でも、優勝したサンフレッチェ広島に1勝差で2位に終わっている。

 最もリーグ優勝に近づいたのは、1999年だ。スティーブ・ペリマン監督のもとで躍進を遂げたチームは、1stステージこそ3位となったものの、2ndステージでは優勝を成し遂げた。そして迎えたジュビロ磐田とのチャンピオンシップでは、第1戦を1−2で落としながら、第2戦では意地を見せ、2−1と勝利を奪い取る。