J1前半戦で移籍が「大吉」のベスト5。
今季、飛躍を遂げた選手は誰? (4ページ目)
第2位:FWレオナルド
(アルビレックス新潟→浦和レッズ)
text by Harayama Yuhei
2018年にJ3のガイナーレ鳥取に加入したレオナルドは、同年に24得点を挙げて、得点王を獲得。翌年にJ2のアルビレックス新潟に移籍すると、28ゴールと量産し、またしても得点王に輝いた。
舞台を上げても結果を出し続けるブラジル人ストライカーは、今季、浦和レッズに移籍し、J1の舞台にたどり着いている。
もっとも結果を出しているとはいえ、J3、J2での実績に過ぎない。J1でも通用するかは、当初は懐疑的な見方もあった。ところが、開幕戦の湘南ベルマーレ戦でいきなり結果を出すと、第7節からは5試合連続ゴールを記録。第16節終了時点で9得点はチームトップで、リーグでも3位に位置している。
得点ランクを独走するオルンガ(柏レイソル/16得点)のような身体能力があるわけではないが、特筆すべきはシュートのうまさだろう。右足でも左足でも、正確なフィニッシュを枠内に見舞い、ゴールを陥れる。なかでも、インパクトを放ったのは湘南戦のヘディングシュートで、直前で相手に当たってクロスのコースが変わりながらも、すぐさま軌道修正し、頭で合わせている。
エリア内での反応や位置取りに優れ、得点の匂いを瞬時にかぎ分ける生粋のゴールハンターである。チームにすぐさまフィットした適応力の高さもあり、まだ23歳と若く、伸びしろが大きく残されているのも魅力の一つ。
すでに浦和のエースの風格を漂わせているレオナルドが、オルンガにやや遅れを取っているものの、異なるステージで3年連続得点王の偉業を達成したとしても、不思議はないはずだ。
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