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J1前半戦で移籍が「大吉」のベスト5。
今季、飛躍を遂げた選手は誰?

  • 山添敏央、佐野美樹●撮影 photo by Yamazoe Toshio,Sano Miki

コロナ禍にあって、例年とは違った状況で行なわれている今季のJリーグだが、ピッチ上で戦う選手たちの奮闘ぶりはいつもと変わらない。異例のスケジュールのなか、各チームが熾烈な戦いを見せ、はやリーグ戦は前半戦を終えようとしている。

その前半戦を振り返って、ここでは移籍組をピックアップ。今季から新たなチームに移って、躍動している選手は誰か。特筆すべき活躍を見せている選手が誰か。識者にアンケートを実施し、移籍によって最も成功を収めているのは誰なのか、ランキングづけしてみた――。

◆消えていった天才Jリーガーたち>>

第5位:MFレアンドロ
(鹿島アントラーズ→FC東京)

text by Nakayama Atsushi

 過去3年にわたって鹿島アントラーズでプレーし、来日4年目の今季は期限付き移籍でFC東京に加入したレアンドロ。ここ2年はケガにも悩まされて当初の輝きを失いかけていたが、ここまでのパフォーマンスを見る限り、移籍は大正解だったと言って間違いない。

 リーグ戦18試合を消化した時点における個人成績は、16試合に出場して8ゴール、5アシスト。アシスト数ランキングではリーグトップタイを誇り、ゴール数にしても、来日初年度にマークしたリーグ戦11ゴールを上回るペースで量産中だ。

 そのなかで目を引くのが、直接FKで決めた3ゴール。とりわけ、第8節のサガン鳥栖戦で決めた30m弾は、レアンドロの能力の高さを改めて示した圧巻の一発だった。

 今季のFC東京は、4-3-3をベースにしながら、4-4-2、4-2-3-1、さらに逃げ切り態勢で採用する3バックなど、複数システムを使い分けているが、レアンドロの持ち場は主に左サイド。ただし、ポジションにとらわれない動きで相手のマークを巧みに外し、あらゆるエリアで攻撃の起点となれる点が最大の武器となっている。

 FWディエゴ・オリヴェイラとのコンビネーションも上々で、カウンター攻撃時も素早くボールを前に運んで起点になるなど、もはやチームに不可欠な攻撃のピースとなっている。「復活した」と言うよりも、FC東京に移籍したことで「成長を遂げた」と言うべきだろう。

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