イニエスタ不在でも勝つ。
神戸は過密日程を戦い抜く手応えを得た (3ページ目)
主力を温存させながら、悪い流れを断ち切った。神戸にとっては最高の試合となったに違いない。
何より"使える戦力"が増えたことは、フィンク監督にとって朗報だろう。初瀬だけでなく、安井拓也、佐々木大樹、菊池流帆、小田裕太郎といった20歳前後の若きタレントの台頭は、大型補強ばかりがクローズアップされる神戸にとって待望の成果である。
山口は言う。
「最後まであきらめずに身体を張ったり、そういうところが今日は試合を通して出ていたと思う。今まで出ていたメンバーは、今日のメンバーから見習わないといけない部分があると思う」
ACLにも参戦する神戸は、今後も過酷スケジュールが待っている。ベストメンバーが組めないこともあるだろうし、イニエスタが出場できない試合も当然あるだろう。
しかし、たとえワールドクラスがいなくても、悲観することはない。観る者の気持ちはさておき、神戸にとってはそんな手応えを得られる一戦となったのではないか。
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