FC東京・高萩洋次郎「過密日程はチャンス」。
J1優勝をどう引き寄せるか (6ページ目)
過去3シーズンは主力としてコンスタントに出場してきた。だが、過密日程が予想される再開後は、さすがにローテーションを余儀なくされることだろう。それをぶつけると、先ほどまでの飄々としていた彼とは異なる力強い言葉が返ってきた。
「いや、むしろ全部の試合に出られるようにがんばりますよ。サブだろうが、先発で出ようが、全部の試合に絡めるようにしっかりと準備していきたいし、そのためにはケガをしないようにしたいと思っています」
意外だった。話し方こそ穏やかだが、言葉に込められた熱量はまるで若手の選手のようだ。
「なんか......歳を重ねるにつれて、試合に出たい気持ちが強くなっているんですよね。だから、できるならば全部出たいし、休みたくない。
連戦って、やっていればできるけれど、やらなくなると身体が対応できなくなる。プレーの波は多少あったりもしますが、それでも出続けているほうが調子もいいので。
今シーズンはさすがに、全試合フルタイムで出るのは難しいかもしれません。でも、試合に出た時には、たとえ短い時間でも何ができるか、プレースタイルも含めてやり方を変える意識も必要かと思っています」
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