【THIS IS MY CLUB】25年以上フロンターレと歩むGMが思う「忘れてはいけないこと」

  • 原田大輔●取材・文 text by Harada Daisuke
  • 川崎フロンターレ 庄子春男強化本部本部長インタビュー

川崎フロンターレ 庄子春男強化本部本部長インタビュー

「DAZN Jリーグ推進委員会」のスポーツ・サッカーメディア連動企画である「THIS IS MY CLUB-FOR RESTART WITH LOVE-」。Jリーグ再開にあたって、各クラブの選手、スタッフをインタビューする。スポルティーバでは、川崎フロンターレで強化本部本部長を務める庄子春男氏に、これまでの印象的な出来事とクラブへの思いについて語ってもらった。

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川崎フロンターレの歴史をつくってきた、庄子春男強化本部本部長(写真中央)川崎フロンターレの歴史をつくってきた、庄子春男強化本部本部長(写真中央)――7月4日から約4カ月ぶりにJ1が再開します。今の心境を聞かせください。

「やっとはじまるな、というのが正直な気持ちです。実は今シーズン、開幕前から例年よりもワクワクしていたんです。年齢構成的にも、ポジション構成的にもチームのバランスが非常に取れている印象があって、ドキドキよりもワクワクしていたんです。そのワクワク感は中断を経た今も変わっていないですね」

――クラブ創設時からチームの強化に携わる仕事をされてきたなかで、大きな決断を迫られたタイミングを思い起こすと、いつになりますか?

「パッと思い出すのは、2つありますね。1つは2000年にJ2へと降格したことです。そもそも私は、前身となる富士通サッカー部出身で、選手引退後は10年間、社業に従事していました。富士通サッカー部はJリーグ発足時に参加に手を挙げなかったのですが、その後、プロ化の検討も含め、チームの運営を手伝ってほしいと、96年からチームに呼ばれたんです。

 当時のフロントは3人。スカウティングからチーム編成、運営や広報までやっていましたね。その後、99年にJ2に参入したわけですが、00年にはJ1降格という結果になってしまいました」

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