FC東京・高萩洋次郎「過密日程はチャンス」。
J1優勝をどう引き寄せるか (4ページ目)
一方で、運を引き寄せる「力」も重要だと話す。高萩が続ける。
「そんなシュートが入っちゃうんだ、とか、完全に負けている試合なのに引き分けに持っていけるんだ、とか、そういう試合の数が多いチームが優勝する。僕のなかではそんなイメージがありますね。
広島で優勝した時は、最後に周りが共倒れしてくれたから優勝できた。ソウルにいる時は、首位との勝ち点差が追いつけないくらいの差だったのに、相手が不祥事で勝ち点を9ポイントも剥奪されたおかげで最後に逆転優勝することができた。
だから、優勝できる時ってそういう運が寄ってくるような流れもあるのかな、と思っています」
ただ、その運を手繰り寄せるには、「堅実に勝ち点を積み上げて行くからこそ」だと、自身に向けるように念を押した。
タイトル獲得への持論を聞いていると、ふと気になることがあった。彼はこうした経験を、後輩たちに話すことはあるのだろうか。
聞けば、高萩は気まずそうに「話したことはないと思います」と言って笑った。
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