FC東京・高萩洋次郎「過密日程はチャンス」。
J1優勝をどう引き寄せるか (5ページ目)
「僕が何かを言ったところで、あまり変わらない気がする......というか。それを経験しているからって、同じようになるわけではないですし、優勝する時は毎回、全然違う。チームも違うし、勝ち方も違うし、運もある。だから、あまり積極的に話すことはないですね」
マイペースな高萩らしい返答に、思わずこちらも笑ってしまった。ただ、もっともだと、うなずきもした。
過去の栄光は過去の栄光であるように、FC東京はタイトルを掴むために自らの方法を見つけ出さなければならないし、方程式を導き出さなければならない。高萩にはそのことがわかっているのだ。
この飄々とした振る舞いこそが、彼の魅力であり、強みでもあるのだろう。キャリアを重ねても、経験値が高くなっても、変わらないし、飾らない。常に自然体で居続けられるその姿には、どこか頼もしさすら感じた。
プロ生活18年目、高萩も今年で34歳になる。FC東京に加入して4年目を迎えているが、今やチームでは上から数えて2番目の年長者だ。
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