ポンテは大事な試合で必ず決定的活躍。浦和は黄金期を迎えた (2ページ目)

  • 井川洋一●文 text by Igawa Yoichi
  • photo by AFLO

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 浦和に入団した時は28歳。Jリーグではあまり例のない、選手としてのピークを迎えたところでの来日だった。新天地でエースナンバー10番を任されたイタリア系ブラジル人は、Jリーグにデビューした試合でいきなり1得点1アシストを決めて逆転勝利に貢献。日本のピッチにすんなりと適応し、半年間のデビューシーズンで8得点を挙げて2位フィニッシュの原動力となり、天皇杯で優勝した。

 翌2006年シーズン、ポンテは夏に負傷で長期欠場を強いられたものの、最終節のガンバ大阪との直接対決で同点ゴールを決め、ワシントンの得点をアシストし、クラブ史上初のJリーグ優勝をたぐり寄せた。

 そして2007年、30歳で3シーズン目を迎えたポンテが、チームとリーグの主役を張った。

 リーグで初優勝したあと、ホルガー・オジェック新監督を招いた浦和は当初、それまでの個人能力に頼った攻撃からの脱却を図り、ポゼッションスタイルに舵を切った。だが開幕直前のスーパーカップでガンバ大阪に0-4と大敗し、第7節川崎フロンターレ戦で長らく継続していたホーム無敗記録が途絶えるなど、新機軸は思うように機能しなかった。

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