超大型ルーキー松村優太は、すでに「アントラーズらしい選手」だ (2ページ目)

  • 原田大輔●取材・文・撮影 text & photo by Harada Daisuke


「自分自身にとってはデビュー戦ということ、加えて0−1で負けていた状況だったので、試合に勝ちたいという思いも強く、気持ちが空回りしてしまいました。試合後、(名古屋GKミチェル・)ランゲラク選手には直接、謝罪しました。自分自身に対しても悔しかったですし、勝ちたい気持ちが強かったとはいえ、ああいうことをしてしまったことについては猛省しました」

 聞けば、人生初のレッドカードだったという。自身と入れ替わる形でベンチに下がった土居聖真がわざわざ迎えに来て、「恥ずかしがることじゃない。顔を上げて胸を張れ」とかけてくれた言葉が心に突き刺さった。それでも悔しさは拭えず、自然と涙があふれた。

「くくりでいえば、悔し涙になるんですかね。試合に負けて泣いたことはありますけど、自分のプレーに対して泣いたのは初めてかもしれません。イエローカードをもらった経験も、これまで一度か二度くらいしかないんです」

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