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今季もコンサドーレは面白い。
4失点敗戦でも輝いていた「らしさ」 (2ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 木鋪虎雄●撮影 photo by Kishiku Torao


4失点を喫して敗れるも「悪い試合ではなかった」と語る、札幌のペトロヴィッチ監督4失点を喫して敗れるも「悪い試合ではなかった」と語る、札幌のペトロヴィッチ監督 とりわけ効果的に機能していたのが、左サイドの攻撃。中央、あるいは右サイド寄りでパスをつなぎ、そこから左アウトサイドに開いて待つMF菅大輝へと展開し、縦に仕掛ける。そんな攻撃で、とくに前半は何度も決定機を作り出した。

 MF鈴木武蔵も、「菅から来たボールに対して、僕と(FWの)ジェイとの関係のなかで、クロスに入るタイミングや入る場所が取れていた」と振り返る。

 前半20分までに0-2とされたあと、前半のうちに3、4度訪れたチャンスを、札幌がひとつでも決めていれば、その後の展開はまったく異なるものになっていた可能性が十分にある。鈴木も、「いい攻撃をしているだけじゃなくて、最後にしっかり決め切るところでは、前線の選手として責任がある」と語るのも無理はない。

 とはいえ、札幌にとって少々不運だったのは、この日の気象条件である。

 試合会場となった三協フロンテア柏スタジアムは、バックスタンド左からメインスタンド右方向へ、ピッチを斜めに横切るように強い風が吹いていた。高く上がったボールであれば、肉眼でも風にボールが流されているのがわかるほどだった。

 その結果、絶妙なクロスがゴール前に入っても、ヘディングのタイミングが合わず、クロスに合わせられないシーンが続けざまに起きたのである。

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