FC東京・森重真人、優勝への決意。「新しいスタイルを完成させる」 (2ページ目)

  • 佐藤 俊●取材・構成 text by Sato Shun
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

――今年は4-3-3になり、センターバックの仕事は相当増えるのではないでしょうか?

「そうですね。今まではワイドにいた東(慶悟)選手とかが、すごく守備を頑張っていてくれたので守備が安定していたのですが、そこの守備の調整が大変かなと」

 4-3-3のシステムは、最終ライン、とりわけセンターバックの負担が増えると言われている。チームが攻撃に転じた場合、最終ラインの前にはアンカーこそいるが広大なスペースが広がる。2バックで守ることもあり、センターバックの仕事エリアは広くなる。

――守備の負担も増えそうですね。

「今までは攻守の割合が5:5だったのが、6:4あるいは7:3でいいとなるのか、正直やってみないとわからない。ただ、(新加入の)アダイウトン選手やレアンドロ選手が入ってくると、より攻撃的になるし、それぞれのよさが出るように自分が舵を取って、バランスを取りたいと思っています」

――横浜FMも苦労していましたが、攻守のバランスを取るには少し時間がかかりそうですね。

「そうですね。ただ、攻撃的に行くほうがバランスを取りやすいというか、修正がしやすいかなと思います。攻撃的なサッカーをして、何回かカウンターでやられないと、どこにどんなバランスの歪みが出ているのかわからないものです。試合をやればわかってくると思うので、その歪みがわかれば後ろからコントロールすることができるかなと思います」

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