梅崎司が語るニュー湘南。「プレーの落ち着き、勇気を取り戻せるか」 (4ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 長田洋平/アフロスポーツ●写真 photo by AFLO SPORTS

 湘南は時間をかけ、ひとつの形を作った。しかし、それに固執することはできない。賽は投げられた。若手も外国人も、そしてベテランも、戦力を結集することができるか。

「(鈴木)冬一はボールを取られないですね。落ち着きがあるというか、すごく自信を持っています。タリクもスピードがあるし、ずっとノルウェー代表で活躍していて(60試合出場10得点)、よく来てくれたな、と思うほどいい選手。これからコンビネーションが上がってくれば、面白いと思います」

 梅崎はチームメイトたちについて話すと、明るい表情になる。

「自分としては、チームにリズムを生み出せるようなプレーがしたいですね。スイッチを入れられるというか、ここぞ、の場面で決められる選手に。(パスが来るように)もっと要求もしていこうと思います」

 そう志を語っていた梅崎は、まずはルヴァン杯で勝利を決するPKを決めた。修羅場をくぐり抜けてきた男の腹は据わっている。全員がその境地で戦いに挑めるか――。

 2月21日、金曜日。湘南は浦和を本拠地に迎え撃つ。この一戦で、2020年J1リーグの火蓋が切られる。

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