浦和レッズがACL完敗。興梠慎三から橋岡大樹に託された深い思い (3ページ目)

  • 井川洋一●取材・文 text by Igawa Yoichi
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

「(ACLは)相手の戦い方やプレーの質など、Jリーグとは全然違いました。そんな大会のファイナルに出場できたのは本当にうれしいことですが、これを経験だけに終わらせるのではなく、もっともっと自分を磨かないと。五輪でも、個もチームも素晴らしい相手とやると思うので、もっと努力しないといけません」

 初のACLはデビュー戦の見事な2ゴールに始まり、最後は頂点を目前にしながら、手が届かず涙を飲んだ。ただし20歳の橋岡にとって、これは始まりにすぎない。

「ひとつの物差しになった」この試合で敗北の悔しさを噛み締め、決意を新たにした生え抜きの若者が、アジア最高の舞台で得たものは少なくない。彼ならきっと、未来に生かしていくはずだ。

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