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史上最高の高水準かつ熾烈なJ1残留争い。
「やばい」クラブはどこだ (4ページ目)

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 だがその一方で、これから先、他クラブよりも多くの試合をこなさなければならない分、日程は厳しくなり、肉体的負担も大きくなる。それを考えると、一概に有利とばかりも言い切れないだろう。

 また、湘南と横浜FMは、ルヴァンカップで決勝に進出している。他のクラブが試合のない週に試合をする負担はあるが、優勝すれば勢いに乗れる可能性もある。

 ふたつ目が、11月16日、11月20日に日本代表戦が行なわれるため、J1の開催が1週空くこと。

 一昨季は直近の3試合を2勝1分けで中断期間を迎えた名古屋が、勢いを削がれる形となり、最後に2連敗して降格の憂き目に遭っている。残り2節の段階で入る、"ミニ中断期間"をいかにうまく乗り越えるかがポイントになる。

 そして最後に、J2町田ゼルビアの動向だ。

 下位2クラブが自動降格、16位がプレーオフに回るのは既述のとおりだが、J1昇格に必要なライセンスを有しない町田が、J2で2位以内に入った場合、話は変わってくる。

 その場合、3位のクラブが繰り上がりで自動昇格の権利を得ることはなく、自動昇格は1クラブのみとなる。これにともない、J1から自動降格するのは18位の1クラブのみとなり、17位のクラブがプレーオフに回り、16位は残留が確定する。

 つまり、町田がJ2で2位以内に入ってくれれば、J1からの降格枠がひとつ減ることになるのだ。町田は第37節を終え(1試合未消化)、首位と勝ち点1差の2位につけており、そのまま2位以内に入る可能性は十分。今季J1の残留争いにおいては、J2の結果も大きなカギを握っている。

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