ジーコが鹿島を称賛。「引き継ぎ、やり続けたことが成果になっている」 (3ページ目)

  • 寺野典子●文 text by Terano Noriko
  • 井坂英樹●写真 photo by Isaka Hideki

 1991年、当時日本サッカーリーグ2部だった住友金属の選手として現役復帰したジーコ。鹿島アントラーズとしてJリーグ加盟を目指すクラブ創設にも尽力し、強豪と呼ばれるクラブの土台を作った。鹿島アントラーズには、クラブの哲学とも言える『スピリット・オブ・ジーコ』がある。そこに込められたジーコの想いを訊いた。(取材は8月22日)

『スピリット・オブ・ジーコ』について詳しく語ってくれたジーコ『スピリット・オブ・ジーコ』について詳しく語ってくれたジーコ

――鹿島アントラーズの歴史を支えてきた『スピリット・オブ・ジーコ』について教えてください。「献身・誠実・尊重」という3つの言葉をクラブに託した理由は?

「実は、私自身が提案したのではなく、当時、いっしょに仕事をしていた兄のエドゥから、この3つの言葉を『スピリット・オブ・ジーコ』として掲げたいと考えていると相談され、それは人生のモットーでもあるので、賛成したんです」

――ジーコさん自身も大切にされているスピリッツだったんですね。

「そうですね。自分の人生を生きるうえでの哲学にも当てはまります。私の価値感のひとつとして、大切にしているものだからこそ、アントラーズとも共有したいと思いました」

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