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ジーコが鹿島を称賛。「引き継ぎ、
やり続けたことが成果になっている」 (2ページ目)

  • 寺野典子●文 text by Terano Noriko
  • 井坂英樹●写真 photo by Isaka Hideki

 左アウトサイドで85分に途中出場した安西幸輝は、豊富な運動量だけでなく、守備でも身体を張ってピンチを防いだ。

「(サイドバックではなく)サイドハーフをやるときは、自分の色というのを出さないといけないし、あの時間帯というのは、走ることが自分に求められるタスクだと思うので、1本ピンチをしのげて良かったし、失点しなくて良かったです」

 曽ヶ端準は、好調の要因について次のように語った。

「まず、勝つことが大事ですし、そのために、(失点)ゼロというのは一番近道だと思います。みんなでいい守備からいい攻撃ができていると思いますし、そこがずっと続いて勝っている要因だと思います。連勝することで自信が生まれるし、自信はゲームに臨むうえで大きいと思いますし、それをこう過信せずにみんなで1試合1試合謙虚に戦っていきたいです」

 苦しい前半戦を経て、2018年のシーズンは佳境を迎えようとしているなか、出場するすべての大会で勝ち残ってはいる。しかし、慢心はこのチームには似合わない。

「残りの試合はすべて決勝戦のつもりで戦う。僕らは何も手にしていない。先を見ずに目の前の1試合1試合に集中していきたい」

 三竿健斗の言葉には、過去数多くのタイトルに挑み、喜びと悔しさを味わってきた鹿島アントラーズらしい姿勢が漂っていた。

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