J1神戸からJFLへ。田中英雄の移籍先にきた大久保嘉人からの電話 (4ページ目)
「ヴィッセルからフロンターレに移籍した1年目にJリーグ得点王になった嘉人の姿を思い返しても、結局、自分の選んだ移籍を"正解"にするためにがんばればいいんだな、と。だからこそ、僕もこのテゲバジャーロ宮崎を選択した事実を、自分の力で正解にしてやろうと思っています」
ちなみに、テゲバジャーロ宮崎のコーチを務める倉石圭二氏は大久保と国見高校時代の同級生だったという偶然もあってだろう。大久保は田中の決断を聞いて、密かに倉石氏に連絡を取り、「ヒデをよろしく頼む」と伝えてきたそうだ。
のちに倉石氏から、「嘉人からそんな電話をしてくるなんて、かなり珍しいことだよ」と聞かされた田中は、友の想いを「涙が出るほどうれしかった」と喜んだ。
(後編につづく)
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