移籍組の名良橋晃は「相手PKにガックリしただけで雷を落とされた」 (5ページ目)
当時の選手たちは勝つためにはなんでもやるという気概がありました。リードしている時間帯、ファールで倒されたとき、少しでも時間を稼ぐことを考える。フェアプレーという意味ではよくないのかもしれないけれど、勝つことが重要だった。そういう気持ちが漲(みなぎ)っていました。それは練習中の厳しさを生んでいましたね。
1対1、球際では絶対に負けない。そういうファイターが揃っていた。戦えない選手は勝てない。高い集中力があれば、セカンドボールにも速く対応できるんです。そういう細かなこだわりが勝利に結びつく。それはチームだけでなく、クラブにも宿っている精神だと思いました。スタッフ、職員、洗濯や掃除をしてくれる人たちもそういう気持ちだった。戦うことの重要性、闘争心を肝に銘じる。そんな時間を鹿島で過ごしたと感じています」
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