長崎J1の陰で、横浜FCは
昇格チャンス消滅。50歳カズの胸中は? (2ページ目)
そして34分だった。この日がシーズン初出場となった右サイドバック、石井圭太が送ったアーリークロスにイバが飛び込み、ヘディングでゴールへ突き刺した。
「前からしっかりはめ、マイボールでイニシアチブを」
横浜FCのゲームプランは、このときまで的中していた。しかし後半、試合はまったく異なる様相を見せる
「前半は横浜が攻勢に出てくるのはわかっていた。それを受け止めることで、後半に空いてくるスペースを見つけ、攻略する。その試合プランだった」(岡山・長澤徹監督)
後半、横浜FCは徐々にペースを失っていった。岡山が積極的に前へ押し出してきたことで、ボールを失う回数が増える。それを繰り返すうちにディフェンスラインが下がり始め、「失点したくない」という恐怖心理が増幅し、気持ちが守りに入ってしまう。勢いに押され、終盤は主導権を譲った。
「今日は前半と後半、2試合やったような感じがあります。前半はセカンドボールを拾えていましたし、フィジカルで相手を抑え、チャンスも作れていました。しかし後半は前に行けず、フィジカルが落ち、岡山に簡単にエリア内に放り込まれることになってしまって。それでも5回は決定機を作りましたが、決められず、大きな代償を払うことに......」(横浜FC・タヴァレス監督)
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