「G高C低」大阪ダービーはGに軍配。
首位セレッソ屈辱の20敗目 (5ページ目)
「高さがあるし、すごくやりやすかった」と2トップを組んだFW長沢駿が振り返れば、GK東口順昭も「前で収まるので、より攻撃が分厚くなったと思うし、ゴール前までに行ける期待感は高まった」と、新戦力のパフォーマンスを手放しで称賛した。
「最初から最後までアグレッシブにいかないと今のセレッソは倒せないと思っていたので、全員で最後まで走り勝ったことが勝因かなと思います」
そう振り返ったのはMF倉田秋だった。一瞬の隙を逃さないしたたかさもさることながら、たしかにこの日のG大阪を支えていたのは、暑さに屈することのないハードワークだった。
この倉田をはじめ、セカンドボールを拾っては前線に好パスを供給し続けたMF井手口陽介、気の利いたポジショニングでピンチを未然に防いだMF今野泰幸、あるいは粘り強く対応してゴール前で身体を張った三浦とファビオのセンターバックなど、G大阪の選手たちが局面の争いで示したプレー強度の高さこそが最大の勝因となったのだ。首位チームを撃破したこの日のG大阪が見せたパフォーマンスは今後、C大阪や鹿島アントラーズとともに今季の優勝争いを最後まで牽引していくであろうことを十分に予感させるものだった。
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