ホームで強いジュビロ磐田。
名波浩監督に聞くと「俊輔効果」と答えた

  • 浅田真樹●取材・構成 text by Asada Masaki
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

ジュビロ磐田
名波浩監督インタビュー(前編)

昨季はJ1残留争いに巻き込まれていたジュビロ磐田が今季は好調だ。第18節を終えて、勝ち点31を積み上げて順位は7位。上位争いに加わっている。その戦いぶりについて、指揮官の名波浩監督はどう見ているのか、直撃した――。

――J1中断期間前(第18節終了時点)までの成績は、勝ち点31(9勝5敗4分け)の7位です。ここまでのジュビロ磐田の戦いぶりを振り返って、率直な感想を聞かせてください。

「順調と言えば順調だし、もっとやれたと言えばやれた。『取りこぼしたな』と思う試合も、もちろんあります。現段階での5敗が多いのか少ないのか、今の成績がいいのか悪いのかは、シーズンが終わってみないとわかりませんね」

――とはいえ、白星が5つ並んでいる(直近5試合で5連勝)のは気分がいいのではないですか。

「5連勝で中断期間に入るというのは、ちょっと出来すぎだと思いますね。昨季、自分たちは残留争いしているわけだから(最終的には年間13位)、偉そうなことは言えないし、今はちょっと神がかっているようなところもありますから。でも、3連勝くらいなら勢いでポンポンポンと勝つこともあるけれど、それ以上となると、単なる勢いだけでできることではない。一昨季、J2で80ポイント以上の勝ち点(82)を取ったときでも、3連勝が1回と4連勝が1回あっただけで、5連勝はなかった。今のジュビロは勢いだけではなく、何らかの裏づけがあるから負けてないんだと思います」

――その裏づけとは、何だと思いますか。

「やっているサッカー自体はだいぶ確立されてきて、3バックとセカンドラインの守備の連動というものが、ものすごくスムーズに、そしてオートマティックにできるようになってきたことが大きい。もちろん、それによって(選手、チームに)自信が生まれてきたこともありますね」

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