2017.06.06

レッズ撃破で8連勝。
今年のレイソルは「夢を見られる」チームである

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

 柏レイソルの勢いが止まらない。難敵・浦和レッズをホームに迎えたJ1リーグ第14節。柏は前半終了間際に奪った虎の子の1点を守り抜き、ついに8連勝を達成。勝ち点を30に伸ばし、前節に奪った首位の座をしっかりと守り抜いた。

日本代表にも初招集された柏の守護神・中村航輔 この勝利の裏には、特異なふたつの才能があった。ひとつはMF中川寛斗の献身。もうひとつがGK中村航輔の圧巻のセービング力だ。もちろん、細部を詰めればピッチ上にはさまざまな駆け引きがあり、勝負を分けたポイントはいくつか存在するだろう。しかし極論すれば、このふたりの示したパフォーマンスこそが、浦和撃破の最大の要因となったのだ。

 身長155cmの中川は、Jリーグでもっとも小さな選手である。ただ、小柄ながらもがっしりとした身体つきで、技術とスピード、そしてパワフルさを兼ね備えている。

 前半終了間際にゴールを奪ったのはこの中川だったが、決して得点を奪ったことだけが彼を評価する理由ではない。90分間、絶え間なく走り、前線から浦和にプレッシャーをかけ続ける。そのハイプレスの徹底こそが、浦和の攻撃から自由度を奪っていたのだ。

 柏の下平隆宏監督は、この試合を迎えるにあたり、ひとつの選択をしていた。