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J2脱出が見えてきたグランパス。
「風間パズル」のピースは誰なのか

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki photo by AFLO SPORTS

 J2リーグ第16節。名古屋グランパスは横浜FCの本拠地であるニッパツ三ツ沢球技場に乗り込み、1-2と逆転勝利を収めている。シモビッチがPK2発を沈め、しぶとく寄り切った。これによりアビスパ福岡を抜いて首位に躍り出た。

横浜FCに勝利した名古屋グランパスの先発イレブン横浜FCに勝利した名古屋グランパスの先発イレブン 昨シーズン、名門・名古屋はクラブ史上初の降格の憂き目を見ている。1年での1部復帰は至上命題。川崎フロンターレを率いてボールゲームを謳歌し、J1優勝を争った風間八宏監督を招聘し、鳴り物入りでリスタートを切った。

 風間グランパスの完成度はどこまで上がってきたのか?

「去年とは、やっていることが違いすぎて比較はできないです。(風間監督就任後は)練習中からずっと、『つなぐ』というところは徹底していますね。まだまだ、(今日みたいに)"勝っちゃってる"というところは大きいですが。勝つことで変わっていくもんもあるので」

 昨シーズンから名古屋グランパスを牽引するMF田口泰士はそう言って、白い歯を見せた。

 横浜戦で、名古屋は立ち上がりに混乱を見せている。ビルドアップでのつなぎがノッキングを起こし、イニシアチブを握れない。結果、押し込まれることで何本かFKを与えてしまう。

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