福田正博が「久保裕也の台頭と日本代表の年齢バランス」について考える (5ページ目)

  • 津金一郎●構成 text by Tsugane Ichiro
  • photo by Getty Images

 現在の日本代表で27歳前後のロンドン世代は原口や清武、大迫勇也、山口蛍、酒井高徳、酒井宏樹が主力になりつつある。30歳前後の北京世代である本田圭佑、岡崎慎司、長友佑都、吉田麻也、森重真人や、さらにその上の長谷部誠や今野泰幸といったベテランの力も健在だが、日本代表は理想的な年齢バランスに一歩近づいたといえる。

 今回の2連戦で23歳の久保が結果を残したことで、日本代表はさらに理想のバランスに近づくだろう。彼の活躍が、今回の代表戦でベンチを温めた植田直通や遠藤航らリオ世代の選手たちに刺激を与えたことは間違いない。

 現在の日本代表にとって、至上命題は6大会連続のW杯出場権を手にすることだが、それはあくまでも通過点。W杯でグループリーグを突破するには、チーム力をさらに上げなくてはならない。それを担うのは若い世代だ。3月ラウンドは久保の活躍が推進力となって2連勝となったが、W杯アジア予選の厳しい戦いはまだまだ続く。久保に続く新たな若手が現れることを期待している。

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