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再開されるJリーグ。今季、福田正博が
高く評価する外国人選手は誰か (4ページ目)

  • 津金一郎●構成 text by Tsugane Ichiro
  • photo by Getty Images

 ただ、それがラファエル・シルバの「らしさ」かといえば、そうではない。浦和のシステマチックな攻撃のなかでは、持ち味を最大限まで発揮できていない。彼がこれからも自分の役割をまっとうできるのか。そのうえで、「らしさ」を出せるようになるのかどうかが、これからの課題となる。

 ストライカーでいえば、ガンバ大阪に加入して2年目のアデミウソンが高い得点力を発揮し、スロースターターの傾向が強いチームを序盤戦から上位に導いている。また、FC東京には昨季得点王のピーター・ウタカが加わった。得点王を狙える外国人選手たちがどういったプレーを見せてくれるのか注視したい。

 そして、忘れてはならないのが、ヴィッセル神戸に加わることが決まった元ドイツ代表のルーカス・ポドルスキだ。2006年、2010年、2014年のW杯を戦った元ドイツ代表は、今年6月で32歳になる。確かに、キャリアのピークは過ぎているかもしれないが、それでもこれほどの大物外国人選手のプレーをJリーグで見られるのは久しぶりのこと。

 神戸は、開幕戦で得点源のレアンドロが負傷して長期離脱になりながらも開幕4連勝を飾った。その要因はボランチのニウトンとGKキム・スンギュを中心に、守備が安定しているからだが、ポドルスキの合流までに粘り強く勝ち点を積み重ねていければ、優勝争いの台風の目になるかもしれない。

 W杯アジア予選が行なわれたブレイク期間中は、各クラブにとって外国人選手とのコミュニケーションを深める絶好の時間になったはずだ。開幕からの1カ月で見えた課題を解消し、さらなる活躍を見せる外国人選手は誰か。4月1日から再開されるJリーグではそこにも注目したい。

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