ベルマーレとフジタ。暗黒時代を
生き延びたからできた「幸せな再会」 (4ページ目)
「実は......」という思いは、どうやらフジタにもあったらしい。湘南ベルマーレ会長の眞壁潔が明かしてくれた。
「はじめは、発表もリリースもしなくていいと言っていたんだ。撤退した会社が偉そうにできないと固辞されて。説得するのが結構大変だったんだよ」
フジタの側には、今回のスポンサードを大々的に発表するつもりはなかったというのだ。クラブやサポーターの心情を害するのではないか、という配慮からである。
もちろん杞憂である。クラブの内にも、外にも、そんな思いを抱いていた者はいない。あったのは、遠藤や雲出が口にしたとおり、感謝である。
そして、それはサポーターも同じだ。
<再びフジタと共に歩めることをうれしく思います>
ホーム開幕戦の試合後のゴール裏には、そんな横断幕が掲げられていた。
フジタのスポンサー復帰にサポーターも感謝している
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