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札幌の異能ストライカー、都倉賢。
三度目のJ1で31歳が大暴れの予感 (2ページ目)

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • photo by Masashi Hara/Getty Images

 昨季、都倉はチームトップとなる19ゴールを挙げ、エースストライカーとして札幌のJ2優勝に大きく貢献した。J2得点王のFW鄭大世(清水エスパルス/26得点)には及ばなかったものの、堂々得点ランキング2位でのJ1挑戦である。

 身長187cmと恵まれた体格の都倉は、もともとフィジカル面では日本人離れしたものがあった。ピッチに立つ姿を見ていると、一瞬外国人FWかと見紛(みまが)うほど。何とも言えない"雰囲気"を漂わせる。

 実際、見た目に違わず、相手DFを押しのけるようにゴール前に入っていったり、強烈なシュートを文字どおりゴールネットに突き刺したりと、規格外のプレーを見せてくれることも少なくなかった。

 これは、いずれ大化けする。

 そんな期待を持って彼を見てきたのだが、結論を言えば、ポテンシャルを持て余したまま現在に至る、というのが率直な印象だ。

 2005年、川崎フロンターレU-18からトップチームに昇格した都倉は、川崎ではJ1通算わずか6試合の出場で無得点。2008年シーズン途中でザスパ草津へ移籍することになったが、2009年にはJ2で23ゴールを記録してブレイクし、翌年、J1のヴィッセル神戸への移籍を果たした。

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