泣くな、京都サンガ。無念の
プレーオフ敗退もJ1復帰へ光は見えた (4ページ目)
失意のなかで臨んだ2013年。だが、京都はこのシーズンも再び3位となり、J1昇格プレーオフに挑んだ。前年敗れた準決勝は、V・ファーレン長崎と0-0で引き分けて決勝進出。J1復帰は目前だった。
しかし、決勝はリーグ戦4位の徳島ヴォルティスに0-2と敗戦。京都は2年連続"トップシード"の3位になりながら、2年連続プレーオフで敗れた。
いわば、新制度に阻まれたJ1昇格。当時の京都を率いていた大木武監督は、こんな嘆き節を口にしている。
「京都に来て3年。1年目はリーグでうまくいかず、2年目はプレーオフの一発目で負け。3年目は、プレーオフ一発目は勝ったが、決勝で負けてしまった。自分は"持ってない"男かもしれない」
あたかも心折れたかのように、京都は翌2014年には9位と大きく順位が降下。2015年は、J3降格すらちらつく17位まで沈んだ。と同時に、その間には自前の下部組織から育ってきた生え抜きの選手たちが、続々と他クラブへと流出した。
2013年のプレーオフに出場した選手のなかで、今季のプレーオフにも出場していたのはMF山瀬功治のみ。チームがあらゆる意味で、大きく様変わりしたなかで臨んだのが、今季だった。
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