泣くな、京都サンガ。無念の
プレーオフ敗退もJ1復帰へ光は見えた (3ページ目)
スコア同様、試合内容を見ても、京都は決してセレッソに引けを取ってはいなかった。試合はどちらに転んでも不思議はなかった。
それだけに、悔やまれる試合序盤であり、先制点だった。
とはいえ、J1昇格プレーオフは一発勝負。リーグ戦で勝ち点84を量産した松本山雅FCでさえも、試合終了間際の1点に泣いたように、何が起こるかわからない戦いである。
いわば、勝負は時の運。そこでの結果にとらわれすぎて、「J1に昇格できなかった=失敗のシーズン」と見なしてしまうと、長期的な強化における方向性を見誤る危険性がある。
実際、今季開幕を前に、京都をJ1昇格候補に推す声はまったくと言っていいほど聞こえてこなかった。冷静に近年の成績を振り返れば、京都にとって今季は、失敗どころか、むしろ十分評価に値するシーズンだったのではないだろうか。
京都は2010年にJ1で17位となり、J2へ降格。翌2011年こそ、7位に終わったものの、2012年には3位になっている。
J2からJ1へ昇格できるのは3クラブ。例年の規定なら、これで京都は3年ぶりのJ1復帰となるはずだった。
ところが、このシーズンから導入されたのが、現在ではお馴染みとなっているJ1昇格プレーオフ。リーグ戦3位の京都は同6位の大分トリニータと準決勝で対戦し、0-4という思わぬ大敗を喫して、J1昇格の夢を絶たれたのである。
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