なぜ大物が日本に? 東京ヴェルディ、ロティーナ新監督の抱える事情 (4ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki photo by Getty Images

 しかし10年近くJ2で停滞するヴェルディは、古き良き伝統を革新させる必要があるだろう。攻撃志向が強く、足下の技術レベルが高い選手は多いが、守備や規律に関しては惰弱(だじゃく)なところがある。ユース時代には多くの選手が注目されてきたが、ほとんどがプロのトップレベルでは通用していない。どこかに生じているエラーを、外からの刺激で修正する時が来たのだ。

 一方、ロティーナにとっても、もう一度、旗をあげるために極東での成功は至上命題になる。高木兄弟や南秀仁ら、ヴェルディ育ちの選手を覚醒させられるのか。あるいは、子飼いのスペイン人選手の獲得もあるかもしれない(カタールでは元レアル・マドリードのCBアルバロ・メヒアが大車輪の活躍を見せた)。

 ロティーナの来日は、1月以降になる予定だという。

■Jリーグ 記事一覧>>

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る