フットサル日本代表の再建を託す、
ブルーノ・ガルシア新監督とは何者? (2ページ目)
W杯の出場権を獲得していたら延長する予定だったミゲル・ロドリゴ監督との契約は、このアジア選手権をもって任期満了となり、日本代表の監督は空席となった。この歴史的な敗退を重く見た日本サッカー協会は、フットサル委員会のなかに技術部を立ち上げ、次期監督を慎重に選考していった。そして、30人以上の候補者リストのなかから3名に絞り、選考や交渉を続けた結果、ブルーノ監督に白羽の矢を立てたのである。
W杯コロンビア大会で大成功を収めたブルーノ監督はベトナムサッカー協会に辞意を表明し、10月21日に日本代表監督就任が発表された。就任記者会見の席でブルーノ監督は、「日本が本来いるべき場所に立ち返るために」全力を尽くすことを約束した。
監督就任わずか3日後の10月24日から26日には、ブルーノ体制で初となる日本代表候補トレーニングキャンプが愛知県名古屋市のオーシャンアリーナで行なわれた。本来であれば監督が選手選考をするのだが、今回に限っては来日直後に合宿を行なうスケジュールとなっていたため、技術部が18名の選手を選び出した。
トレーニングキャンプに初めて招集された5選手に関して、ブルーノ監督はまったく知識がなかったという。だが、アジア選手権に出場していたメンバーだけでなく、過去に代表に選出された経験のある選手のほとんどについては、名前や利き足はもちろん、プレースタイルもかなり詳細まで知っており、メンバーをセレクトした技術部の人たちを、「ここまで日本のことを把握していたのか」と驚かせた。
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