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「ハイレベル」な残留争い。
J2最下位の
ギラヴァンツは生き残れるか (2ページ目)

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • photo by Tamura Sho/AFLO SPORT

「40試合近くやってきて順位が分かれ、上にいるチームは強いということになるのだろうが、勝てるチャンスはどのチームにもあるのではないか。上のチームにしても、下(のチーム)とやるからといって、簡単に勝てるとは思っていないだろう」

 実際、上位3チーム(1位・コンサドーレ札幌、2位・松本山雅FC、3位・セレッソ大阪)との北九州の対戦成績は2分け4敗で、4敗にしてもすべて1点差。数字を見る限り、北九州は順位ほど弱くない。むしろ最下位にいることが、不思議な感じさえしてくるほどだ。

 過去の例と比べても、北九州の現在の成績が、それほど悲観的になる必要はないものであることがわかる。J2が22クラブのリーグ戦となった2012年シーズン以降、最終順位が21、22位に終わったクラブの成績は次のとおり。

◆2012年
21位=岐阜/勝ち点35(7勝21敗14分け)
22位=町田/勝ち点32(7勝24敗11分け)

◆2013年
21位=岐阜/勝ち点37(9勝23敗10分け)
22位=鳥取/勝ち点31(5勝21敗16分け)

◆2014年
21位=讃岐/勝ち点33(7勝23敗12分け)
22位=富山/勝ち点23(5勝29敗8分け)

◆2015年
21位=大分/勝ち点38(8勝20敗14分け)
22位=栃木/勝ち点35(7勝21敗14分け)

 残り7節ある第35節終了時点で、最下位の北九州はすでに勝ち点30に達しているのだから、例年と比べても、今季は高い水準の残留争いとなっている。つまり、北九州にしても結果として最下位にはいるものの、その印象ほどに悪い成績ではないということだ。

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