平均年齢24歳。「育成の柏レイソル」に
日本サッカーの希望を見た (4ページ目)
パートナーを組む中山とのチャレンジ&カバーもスムーズで、ボールを持てば決してクリアに逃げず、最終ラインに降りてくる秋野と3人で、しっかりとビルドアップもこなす。後方を支えるこのトライアングルの安定感なくして、この日の完勝劇はなかっただろう。
先制した直後、実は柏の守備はわずかに隙を見せていた。守備のバランスがやや右に偏り、左サイドにスペースが生じていたのだ。そこを鹿島が見逃すはずもなく、MF柴崎岳がそのスペースに走りこんだMF鈴木優磨へとスルーパスを通す。「誰もがやられた」と思われた場面だったが、ここでも中谷が圧巻のシュートブロックを披露。仮に同点に追いつかれていれば、せっかく掴んだ流れを失いかねなかっただけに、まさに勝敗を分けたビッグプレーだった。
中谷を中心としたこのトライアングルだけでなく、21歳の中村も安定したセーブで完封勝利に貢献。インサイドハーフとして久しぶりの出場機会を得た、同じく21歳の小林祐介も果敢な守備で中盤を引き締めるだけではなく、クリスティアーノのゴールもお膳立てしている。20歳前後の選手たちが躍動し、1stステージ優勝チームを撃破した柏は、これで3連勝。順位も5位に上げて、いよいよ優勝争いに本格参戦してきた。
4 / 5