2016.09.14

平均年齢24歳。「育成の柏レイソル」に
日本サッカーの希望を見た

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • photo by AFLO

 メンバーリストを見るだけで、柏レイソルというクラブのアイデンティティがよくわかる。

 選手名の横に記された前所属の欄には、「柏レイソルU-18」の表記がずらり。スタメン11人のうち、実に5人の前所属がこの下部組織のチーム名で、「アビスパ福岡」と記されているGK中村航輔と、「湘南ベルマーレ」のMF武富孝介も、福岡、湘南で武者修行を積んだ柏ユース上がりの選手である。「水戸ホーリホック」と書かれたDF輪湖(わこ)直樹も、ヴァンフォーレ甲府でプロ入りを果たしたものの、元をただせば「柏レイソルU-18」出身だ。

鹿島を封じたCB中谷進之介は9歳から柏の下部組織でプレー 残り3人のうち2人はブラジル人で、日本人選手の”外様”は2008年にFC東京から加入したMF栗澤僚一のみ。日本有数のアカデミー組織を備え、自前で選手を育ててチームを強化する――。柏は金銭的に恵まれない非ビッグクラブがプロリーグで生き残るための、まさにお手本のような存在なのである。

 前所属の偏りだけではなく、その年齢にも驚かされる。この日のスタメン平均年齢は24.27歳で、2ndステージ第11節での対戦相手・鹿島アントラーズを1歳以上も下回っただけでなく、今節に行なわれたすべての試合のなかでも最年少のチームだったのだ(ちなみに最高齢は30.36歳のヴァンフォーレ甲府)。