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平均年齢24歳。「育成の柏レイソル」に
日本サッカーの希望を見た (2ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • photo by AFLO

 ユース出身の若手がチームの骨格をなす柏が、2ndステージで優勝争いを演じている。第10節を終えた時点で6勝1分3敗、首位の川崎フロンターレとは勝ち点3差の6位につける。残り7試合、逆転優勝の可能性を大きく残すなかで迎えた第11節の鹿島戦。1stステージを制したチームとの対戦は、彼らがその資格を有しているかを推し量るうえでの、まさに試金石の一戦と言えた。

 結論から言えば、柏の完勝だった。前半は互角の展開ながらも、後半立ち上がりの早めの選手交代をきっかけに先制点を奪うと、終了間際に前がかりとなった鹿島の裏を鋭くカウンターで突いて追加点を奪取。相手の反攻も難なくしのいで、2-0と危なげなく勝ち点3を手にしている。

 試合前に抱いていた柏の印象は、若いチームにありがちな"イケイケ"スタイル。実際に得点は多いが失点も多く、数字上では安定感に欠けている。若さゆえの積極性をもってして、臆(おく)することなく相手に立ち向かい、ゆえにやられることも少なくないが、パワフルなブラジル人コンビが強引にゴールをこじ開けて勝利を手にする――。そんなサッカーを思い描いていた。

 たしかにこの日得点を奪ったのは、FWディエゴ・オリヴェイラとFWクリスティアーノの助っ人コンビで、いずれも個人の力を示したファインゴールだった。途中出場のFW伊東純也(彼も23歳と若いがユース出身ではない)が出場から3分後にディエゴ・オリヴェイラの先制点をアシストしたように、下平隆宏監督の采配がはまった試合でもある。

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