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平均年齢24歳。「育成の柏レイソル」に
日本サッカーの希望を見た (3ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • photo by AFLO

 しかし、なにより目に付いたのは、ユース出身の若手たちの落ち着き払った振る舞いである。怖いもの知らずに闇雲に立ち向かうのではなく、戦況を見極め、相手をいなしつつ、ボールを大事にして、隙を探る――。ピッチ上で見られたのは、成熟された「大人のサッカー」だったのだ。

 とりわけ際立ったプレーを見せていたのは、アンカーと2人のCBで配置された「ユース出身トライアングル」だ。20歳の中谷進之介と19歳の中山雄太がCBコンビを組み、21歳の秋野央樹(ひろき)が中盤の底に君臨する。彼ら3人の攻守における働きぶりこそ、柏の躍進を支える最大のファクターだったように思う。

 日本代表のFW金崎夢生をほぼ完璧に封じ込めた中谷は、「今日はしっかり守備ができていた。相手の流し込みに少し苦労したけど、最後のところで身体を張れていたのでよかったと思います」と、完封勝利に胸を張った。試合前から対戦を楽しみにしていた金崎については、「自分の力を出せれば止められると思っていた。それでも何度かドリブルで運ばれるシーンもあったので、もっと止められるようにしないといけない」と、数少ないやられたシーンへの反省も忘れなかった。

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