2016.07.05

サガン鳥栖がEUROのイタリア風に? 「つなぐ」効果で劇的勝利

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki 日刊スポーツ●写真 photo by Nikkan sports

FC東京戦ロスタイム、豊田陽平(サガン鳥栖)の逆転ゴールが決まる Jリーグ、セカンドステージ開幕戦。サガン鳥栖は本拠地ベストアメニティスタジアムにFC東京を迎え、3-2と痛快な逆転勝利を飾っている。アディショナルタイムに入ってから2得点。劇的な結末だった。

 鳥栖を率いるイタリア人指揮官、マッシモ・フィッカデンティは喜色を覆い隠すように、上ずりそうな声音を抑えるように、淡々と試合の感想を切り出した。

「最後の3分間に凝縮された結果だったが、90分間の内容で満足できる内容だったと思う」

 3分間につながる90分間とは何だったのか――。

 鳥栖はファーストステージ、失点が優勝した鹿島アントラーズに次いで2番目に少なかった。しかし得点は、最下位のアビスパ福岡にも劣る最少。堅守と言えば聞こえはいいが、得点力の乏しさが15位という順位に帰結していた。

 この日、鳥栖は序盤からボール支配で優位に立っている。プレーに迷いが見える東京が後手に回ったこともあるだろう。鳥栖は執拗につなごうとして失敗した場面は多々あったものの、長いボールを蹴らずにパスで持ち運ぼうとしていた。