2016.07.04

Jリーグ走行距離ベスト5独占。
新潟・加藤大が誰よりも多く走る理由

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei  photo by Getty Images

 Jリーグが提供する『トラッキングデータ』は、サッカー観戦に新たな楽しみをもたらしてくれる興味深いコンテンツだ。「サッカー選手が試合中にどれだけの距離を走っているのか」という素朴な疑問に対し、たしかな数字を示して、ズバリと回答してくれる。

驚異的な走行距離を毎試合マークしている新潟・加藤大 ヨーロッパではすでに一般的だったが、Jリーグでも昨シーズンよりこのシステムを導入した。「走り」はとりわけフィジカルな側面が求められる現代サッカーにおいて、よりクローズアップされる要素であり、選手のパフォーマンスを評価するうえでもこのデータは参考になる。

 Jリーグ公式サイトで閲覧できるのは、「走行距離」と「スプリント回数」というふたつのデータで、それぞれチーム別・個人別でランキング化されている。そのうち、個人の試合別・走行距離を表したランキングがちょっとした話題となっている。上位20人が顔写真つきで掲載されるこのランキング表には、同じ顔がズラリ。つまり、ひとりの選手が上位を独占しているのだ。その選手とは、アルビレックス新潟の加藤大(かとう・まさる)、25歳――。正確なパスワークを武器とする、左利きの攻撃的MFだ。

 1stステージを終えた6月25日時点でのランキング表を眺めると、1位から5位までを加藤が独占。6位に柏レイソルのMF中川寛斗が割って入るものの、7位、8位にはふたたび加藤がランクイン。以降11位、14位、15位、18位にも加藤の笑顔の写真が並んでいる。上位20傑のうち、実に11もの順位が加藤の名前で占められているのだ。