遠藤保仁が語るガンバ低迷の理由「選手の考え方にギャップがある」
V候補はなぜ沈んだのか(3) ~ガンバ大阪編~
7勝7敗3分け、勝ち点24。順位は6位だった。
ファーストステージでは上位争いにまったく絡めず、優勝した鹿島アントラーズには勝ち点15もの差をつけられた。昨季はベスト4入りしたAFCチャンピオンズリーグも、グループリーグで敗退した。
遠藤保仁は「この成績で6位というのも信じられないけど......」と、自嘲気味に語って厳しい表情を見せたが、まさかガンバ大阪がこんな成績で終えるとは、誰も想像できなかったはずだ。
開幕前は、多くのメディアや識者らが優勝候補に挙げた。
2014年シーズンには三冠を遂げて、昨季もナビスコカップ準優勝、天皇杯で連覇を達成。リーグ戦ではチャンピオンシップ決勝で敗れたものの、2ステージ制を最後まで戦った経験が、チームを一段と骨太に成長させた。そして今季、主力選手が軒並み残留し、さらにFWアデミウソン(横浜F・マリノス→)、MF藤本淳吾(F・マリノス→)など即戦力を補強。攻撃陣は、FWパトリック、FW宇佐美貴史、MF阿部浩之、MF倉田秋、MF大森晃太郎らを含めて分厚い戦力となり、まさに優勝候補にふさわしい陣容となったからだ。
ところがふたを開けてみると、チームはパワーアップするどころか、スケールダウンしてしまった。
攻撃面における誤算のひとつは、アデミウソンの適正なポジションを見つけられず、チームにうまく融合させることができなかったことだ。
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