選手24名を大量放出。ジェフ千葉の「大変革」は成功するのか (3ページ目)
だが、フタを開けてみれば、意外なほどの強さを発揮。関塚監督が奇をてらわず、守備ブロックを作ってボールを奪ったら速攻という、現実的かつ賢明な戦略を用いたことも功を奏し、“急造チーム”とは思えないほど、組織的にまとまっている。千葉生え抜きの井出は、「新しい選手ともコミュニケーションを取っているし、いい雰囲気で練習からできている」と語る。
そもそも、選手が大きく入れ替わったと言っても、個々の能力だけを比べれば、決して戦力ダウンしたわけではない。それどころか、MFアランダ(オリンピア/パラグアイ→)のボール奪取、MF小池純輝(横浜FC→)の縦への突破、FWエウトン(ヴィトーリア/ブラジル→)のポストプレー、FW船山貴之(川崎フロンターレ→)のスペースへの飛び出しといったように、それぞれ特徴のある武器を持った選手が集まった。
そんな選手たちを関塚監督がうまく組み合わせ、短期間でチームとしてまとめたとあれば、こうした結果も驚くものではないのだろう。
もちろん、J2を戦い抜くにあたって不安がないわけではない。
現実的に考えて、選手個々の能力が高い千葉に対しては、J2のリーグ戦では下位クラブを中心に、その多くが守りを固めてくるだろう。柏のように、少々無理をしてでもショートパスをつないで攻めてくる相手、すなわち、今季の千葉が目指すサッカーと相性のいい相手はJ2には少ない。
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