2016.02.15

柏レイソルが千葉に完敗。ブラジル人新指揮官は笑いで不安を隠す?

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki photo by Tamura Sho/Aflo Sport

 ブラジル人指揮官は記者会見場に入るなり、明朗な調子で「コンニチハ!」と日本語で報道陣に挨拶した。質問を投げかける記者の名前をいちいち確認し、親しげに呼びかける。諧謔(かいぎゃく)を弄(ろう)し、全身からポジティブな空気を発する。

「どうぞ安心してください」という心理的効果を狙ったのだろうか。

 彼が率いるチームは、下のカテゴリーにいる地元ライバルに3-0と轟沈(ごうちん)されていた。

スポルティングから柏レイソルに復帰した田中順也(左) 2月27日に開幕するJリーグ、はたして柏レイソルは優勝を狙えるのか? 14日に行なわれたJ2ジェフ千葉との「ちばぎんカップ」は、バロメーターの一つになるはずだった。

 昨季の柏は、GM時代から「ポゼッション」というカラーを作ってきた吉田達磨監督が就任するも、リーグ戦は10位と不調に終わっている。ACLでベスト8に進出し、サッカースタイルの追求にも光明が見えたが、吉田監督はたった1年でチームを去ることになった。そして工藤壮人、鈴木大輔、菅野孝憲、クリスティアーノ、キム・チャンスら主力も次々に退団。大きな転換期を迎えている。

 千葉との前哨戦、結果から言えば柏は3-0と完敗している。

「シーズン直前の”公式戦”で選手はナーバスになっていました」