今季も混戦?福田正博が2015年J1の上位争いを予想する (3ページ目)

  • photo by Ito Shingo/AFLO SPORT

 横浜F・マリノスは、エリク・モンバエルツ監督が就任。フランス人監督が1年目でどこまで日本人選手の特徴やメンタリティを理解できるかがポイントになってくるだろう。柏レイソルも指揮官が代わり、吉田達磨監督がユースで手塩にかけて育てた若手を起用している。サガン鳥栖は森下仁志監督に代わったが、日本代表FW豊田陽平を軸に粘り強くハードワークしていく戦い方はそのまま継承されるはずだ。

 樋口靖洋監督が就任したヴァンフォーレ甲府も含め、監督が変わったチームは、戦術やスタイルを変更することもあるはずなので、それがうまくハマると一気に浮上してくる可能性もある。

 また、アルビレックス新潟に加入したDFコルテース(元ブラジル代表)や、横浜F・マリノスが獲得したFWアデミウソン(年代別ブラジル代表)など、新外国人選手がどれだけ活躍するかも注目のポイントになる。

 昨年下位に沈んだ清水エスパルス(15位)やベガルタ仙台(14位)、そして昇格してきた松本山雅FC、モンテディオ山形が粘り強く戦えるかどうかも、リーグが盛り上がるための要素として欠かせない。

 昨シーズンの徳島ヴォルティスのように、早々に降格が決まるようなことになると、やはりリーグ戦の楽しみが減じてしまう。昇格組が上位クラブを苦しめる戦いに期待したい。

 たとえば山形は、徹底して守備を固めるチームだ。攻撃的でないと面白くないという意見もあるかもしれないが、私は守備的でもいいと思っている。つまり、自陣に閉じこもってひたすらカウンター狙いというチームがあってもいい。

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