2014.12.30

激論!松木安太郎と福田正博が考える「Jリーグの未来」

  • 津金一郎●構成 text by Tsugane Ichiro

年末年始スペシャル対談 松木安太郎×福田正博 part1

 2014年、6月にブラジルで開催されたワールドカップで、ザック・ジャパンは2敗1分けでグループリーグ敗退。優勝を目標に掲げて臨んだ選手たちだったが、日本中の期待に応えられなかった。そしてW杯後、日本代表は、新たにハビエル・アギーレ監督を迎えて再始動した。

 Jリーグでは昨シーズンに続き、最終節までもつれ込んだ優勝争いをガンバ大阪が制し、2005年から続いて来た1ステージ制での最後の王者となった。

 2015年、日本サッカー界は新たな船出を迎える。日本代表は新監督のもとで初めての公式戦・アジアカップに臨み、Jリーグは2ステージ制を復活させ、さらなる飛躍を期している。

 そんな日本サッカー界に携わり続けている松木安太郎氏と福田正博氏のスペシャル対談。第1回は、2014年のJリーグを振り返ってもらった。

松木 今年のJリーグは最後の最後まで優勝争いがもつれ、最終的にガンバ大阪がタイトルを手にしたけど、盛り上がったのかな。

福田 僕は浦和レッズ出身なので、やはり浦和が優勝できず、残念なシーズンになったという気持ちがあります。ただ、ガンバ大阪が三冠(リーグ戦、ヤマザキナビスコカップ、天皇杯)を達成したというのは本当にすごいことですよね。

松木 過去に三冠を獲得したのは、2000年の鹿島アントラーズだけだからね。

福田 三冠を達成した長谷川(健太)監督の年齢は私のひとつ上。同世代ですごく尊敬している方なので、その点ではガンバ大阪の優勝は嬉しかったのですが、一方でJ2から昇格1年目のチームが三冠を達成してしまったことに、J1のレベルはどうなのかと疑問を覚えました。

松木 同感だね。たしかに、J2やJ3を戦うクラブというのは、昇格後の戦いを見据えたチームづくりをすべきだし、そうしないとすぐに降格を味わうことなる。その点、ガンバ大阪はJ2だった昨年から、再びJ1で優勝を狙えるチームづくりをしてきた。だからこそ、今シーズンの優勝があったと思う。とは言え、J1の他のクラブにももっと頑張ってほしかったし、福田さんを前にして言うのは何だけど、やはり浦和レッズが情けなかった。2013年シーズンも終盤に失速して優勝争いから脱落し、今シーズンも同じ轍(てつ)を踏んだ。大事なところで勝てないというのは、何か問題があるのかなと思ってしまうよね。それが何かは外部から見ているだけでは、わからないけど。