【高校サッカー選手権】注目は独自の武器を持つ4校
恒例の全国高校サッカー選手権が、12月30日に開幕する。
今大会は、高校サッカーの夢舞台となる国立競技場が全面改修。そのため、開会式が駒沢陸上競技場で行なわれ、準決勝、決勝の舞台は埼玉スタジアム2002に移った。冬の風物詩も、例年とはやや違った状況で開催されることとなった。
とはいえ、変わらないものもある。それは、どこが優勝するのか、まったく予想もできない混戦模様であることだ。
前々回大会は、全6戦中4戦でPK勝ちを収めたダークホースの鵬翔(宮崎県)が全国制覇。前回大会も、富山第一(富山県)vs星稜(石川県)という史上初の北陸対決が決勝戦で実現し、伏兵の富山第一が頂点に立った。
それぞれ誰も予想しなかったような展開だった。そして今大会も、そうした激戦ムードに変わりはない。過去10年の優勝校はすべて異なっており、そのうち8校が初優勝校だったように、再び意外なチームが台頭し、初の栄冠を手にしても不思議ではない。
もちろん、そうした状況にあっても、注目すべき有力校はある。ここでは、今年の高校サッカー界において、屈指の"武器"、独自のスタイルを持った4校をピックアップしたい。
自慢の攻撃力を爆発させて高校総体を制した東福岡。 まずは、「西の雄」と呼ばれる東福岡(福岡県)。夏の高校総体を制し、優勝候補の筆頭に挙げる声は多い。最大の特徴は、攻撃力。高校総体でも、6試合で大量26ゴールを記録するなど、破壊力のある攻撃を見せつけた。
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