2014.02.21

広島3連覇のカギ握る野津田岳人「サブでは満足できない」

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

 サンフレッチェ広島は昨季、J1で連覇を果たしたあと、天皇杯でも決勝進出。横浜F・マリノスに敗れ、二冠獲得こそならなかったものの、決して選手層が厚いとは言えないチーム事情を考えれば、今季につながる内容であり、結果だった。

 今季からキャプテンを務めるMF青山敏弘は、その天皇杯決勝戦の直後、こんなことを話している。

「(決勝という大舞台で)キャプテン(佐藤寿人)と10番(高萩洋次郎)に代わって若手ふたりが使ってもらえた。そんなチームはなかなかない。彼らはサンフレッチェの未来だし、来季の武器になる。そういう意味では前向きな大会だったと思う」

高い得点能力を誇る野津田岳人。 青山が語った若手ふたりとは、MF野津田岳人とFW浅野拓磨のこと。ともに1994年生まれで、今年20歳になる選手だ。

 なかでも野津田は天皇杯ばかりでなく、リーグ戦にも20試合に出場し、4ゴールを記録した。途中出場がほとんどで、出場時間こそトータルで235分に過ぎないが、特にシーズン終盤は、確かな戦力として広島の連覇に貢献した。

 昨季の経験を振り返り、野津田は言う。

「正直、やれるっていう手応えはある。でも、ゴール前でもっと冷静になっていい判断ができるようになることが課題だし、ボールを失う回数が多い試合もあった。途中から出てもしっかり(攻撃の)起点になって、チームを活性化させられるようにならないといけないなと思う」