大詰めのJ1優勝争い。首位横浜F・マリノスに不安要素あり (2ページ目)
第7節、東北電力ビッグスワンスタジアムで行なわれた一戦では、新潟が中盤の激しいディフェンスを徹底したことで、横浜FMに攻撃のリズムを作らせることがなかった。その結果が、ワンチャンスを生かした1-0の新潟勝利である。
今回の対戦は横浜FMのホーム、日産スタジアムで行なわれるとはいえ、前回同様、中村を中心とした中盤を封じられてしまえば、横浜FMの苦戦は免れない。
最終の第34節をアウェーで戦わなければならない横浜FMにとっては、是が非でもここで勝って優勝を決めたいところだろうが、新潟は非常に厄介な相手だ。
しかも横浜FMは、中村が胆のう炎で3週間以上ピッチから離れ、まだ復帰したばかり。また、齋藤学も左足首を痛めており、先の日本代表遠征を辞退したことでも分かるように万全のコンディションにはない。少なからず不安要素を抱えている。
もしも横浜FMがここで勝って優勝を決められないようなら、他のクラブにもチャンスが生まれてくる。
横浜FM以外に、現時点で優勝の可能性を残すのは、浦和、広島、鹿島と、前節で広島を破って4位に浮上してきたセレッソ大阪の4クラブ。大混戦ゆえ、横浜FMがひとつ取りこぼせば、複数のクラブがわずかながら息を吹き返す状況にある。
2位の浦和は、アウェーに乗り込んでのサガン鳥栖戦。第12節での対戦ではホームで6-2と大勝しているとはいえ、アウェーゲームに関しては昨季、奇しくも今季と同じ第33節で対戦し、1-3と敗れている。負けられない浦和にとっては、決して楽な相手ではない。
3位の広島は、ホームでの湘南戦。第13節の対戦ではアウェーで2-0と勝利しているうえ、湘南は現在4連敗中でJ2降格が決定。互いが置かれた状況を考えても、広島がかなり有利と見ていいだろう。
そして、勝ち点56で並ぶ4位のC大阪と5位の鹿島は、C大阪のホームで直接対決。生き残りをかけた試合が繰り広げられる。
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